芸能人・著名人の相続・終活
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“不動産女王”だった樹木希林さんの家族を幸せにする相続術

 樹木さんは仲がよかった浅田美代子(62才)にも、「60過ぎた独身女に部屋を貸すところなんてないのよ」とマンションや別荘の購入を勧めた。浅田は大きな仕事が入るたび、樹木さんから「まとめて返済したら」とローンの繰り上げ返済を助言されたという。

 そんな樹木さんは、亡くなる前、本誌・女性セブンの取材で把握しただけで8軒もの不動産を所有していた。都内の高級住宅地にある地下1階、地上3階建ての戸建てA。1978年に新築し、也哉子と一緒に住んでいたが、現在は飲食店に貸し出している。

 都内の一等地で約400平米の土地に建つ戸建てDは、2001年に新築したバリアフリー対応の2世帯住宅。樹木さんはここで最期を迎えており、2012年にイギリスに移住した也哉子一家も東京に戻った際はここを拠点にしている。

 そこから車で10分ほどの距離にあるマンションEは、樹木さんの個人事務所である「希林館」が所有し、樹木さんの夫・内田裕也(79才)が住む。

 そのほかに都内に戸建て3軒、マンション2室を所有。樹木さんの場合、前述した2つの戸建ては土地だけで評価額は4億円近くにのぼり、8つの不動産の土地、建物を合算したら総額は優に10億円を超えると予想される。その空き家のいくつかは第三者に貸し出しもしていた。

「このほかにも年に2~3本の映画やドラマ、CMなどの出演料もあり、預金も相当な額があったはず。がんの治療代がかかったとはいえ、決して贅沢はせず質素な生活を送っていましたからね。でもこれだけ巨額の遺産がありながら、樹木さん亡き後、遺族の相続はもめることなく驚くほどすんなり決まったそうなんです」(前出・芸能関係者)

「内田裕也」名義は1つもない

 樹木さんが亡くなったのは昨年9月15日。その半年ほど前に余命宣告を受けていた。

「樹木さんは“今年一年もつかもたないか”と本木さんに告げ、好きなお寺でお葬式ができるよう準備を始めました。並行して、遺産相続の準備も進めたようです」(内田家の知人)

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