カフェチェーンの“メインメニュー”といえば、やはりコーヒー。特にもっともシンプルなメニューであるところの「ブレンドコーヒー」が主力となるケースがほとんどだ。そんななか、「ブレンドコーヒー」ではないメニューが主力となっているカフェチェーンが「上島珈琲店」だ。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏が説明する。
「上島珈琲店は、缶コーヒーでおなじみのUCCグループの傘下にあるカフェチェーン。現在フランチャイズを含めて全国で111店舗が営業されています。UCCの缶コーヒーというと茶色と白と赤のデザインの『ミルクコーヒー』が代表的ですが、上島珈琲店でもメインとなるのはミルク珈琲です。特に『黒糖ミルク珈琲』(M:410円、L:530円、税込み。以下同)が大々的にフィーチャーされています」
たしかに上島珈琲店の店舗に行くと、黒糖ミルク珈琲の写真が大きく掲示されており、メイン商品であることがうかがえる。
「ダブルネルドリップ方式という独自の方法で抽出したコーヒーで、余分な酸味や雑味を取り除き、より濃厚な味わいになっているとのことです。たしかに、上島珈琲店のミルク珈琲は通常のブレンドコーヒーにミルクを入れただけのものとは全く別物で、ここでしか飲めない“独自のミルク珈琲”というイメージ。黒糖の香り豊かな甘味もまた、特徴的な味わいを作り出していると言えるでしょう」(小浦氏)
上島珈琲店では、季節の限定メニューも大きな魅力となっている。
「今の時期(2019年2月上旬)であれば、『金胡麻ミルク珈琲』(M:510円、L:630円)、『生チョコレートのミルク珈琲』(M:530円、L:660円)という季節限定メニューが販売されています。ミルク珈琲に様々なトッピングが施された限定メニューが多いのですが、ほかのカフェチェーンでは見たこともないようなオリジナリティー溢れるものもあります。
過去には、『白桃ミルク珈琲』、『山桜ミルク珈琲』、『オレンジミルク珈琲』、『ココナッツミルク珈琲』、『メロンミルク珈琲』などといった個性的なメニューを販売しています。価格的にはそんなに安いものではないですが、“ここでしか飲めない”メニューがあるということは上島珈琲店にとっての大きなストロングポイントです」(小浦氏)