日本最大のビジネススクールとして知られるのが、2006年に開学したグロービス経営大学院。東京、大阪、名古屋、仙台、福岡の全国5か所にキャンパスがあり、オンライン受講を含めた2018年度の入学者は計825名を数える。1科目から履修できる単科生制度を設けており、実際のMBAの授業を体験した上で、出願や入学の意志を決めることが出来る。
また、特定分野の専門性の高さを売りにしたMBAも存在する。 京都大学経営管理大学院では、観光産業の活性化を目的に「観光MBAコース」を提供。K.I.T.虎ノ門大学院には、メディア・エンタメ領域や、知的財産のプロ人材を目指す研究科がある。昨年開校した大学院大学至善館は、教養教育(リベラルアーツ)を軸にしたリーダー育成を目論む。
無料受講できるプログラムも存在する。アメリカのSmartlyは、学費や受験料が一切かからずに受講できるオンラインのMBAコースを提供。グーグルやフェイスブックなどの大手IT企業への採用活動の場にもなっており、卒業後の進路も安泰だ。日本を含む全世界からの応募を受け付けているが、ハーバード大学以上の難易度と言われており、合格は至難の業だ。
学費や勉学に費やす時間は、簡単には捻出しにくいもの。果たしてその投資、安いと考えるか、高いと考えるか。