中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

1993年に発行、富士銀行の「Jリーグ通帳」は今でも使えるのか?

 私のJリーグ通帳は、東京・国分寺の広告代理店でバイトをすることになったため、そのバイト代の振込用に作ったものです。その時に「Jリーグ通帳か普通の通帳、どちらがいい?」と言われ、当時ブームだっただけに19歳だった私は「Jリーグ通帳でお願いします!」と担当者にお願いしたものでした。

 話は脱線しますが、同社の仕事に応募したきっかけは、日曜日の朝刊に入ってくる折込チラシだったのですが、「クリエイティブな仕事です! 明るい仲間が待っています」みたいなことが書かれていたものの、なんてこった。仕事内容は単なるチラシ配りとポスティングじゃねーか! この時以来、広告コピーのことは信用しなくなりました。

 ママチャリのカゴに大量のチラシを入れて団地へ行き、すべての部屋のドアについたポストに次々と入れていく。5階建ての団地を何百軒も走り、チラシを入れていくのです。かと思えば、近くの大学まで行き、製薬会社のいわゆる「治験モニター」のバイト募集のチラシを配りました。「3日間で6万円のいいバイトです!」なんて叫びながら必死に学生に取ってもらうのでした。

中川氏がJリーグ通帳をATMに入れたところ、どうなったか?

 さて、私が富士銀行時代に作った口座ですが、みずほ銀行になってからもカードの引き落としはここなので、休眠状態ではありません。そんな状態で、はたしてこのJリーグ通帳が使えるのか……。ドキドキしながらATMの「通帳記帳」のボタンを押したところ、嗚呼……。無慈悲な「この通帳はお取り扱いできません」との表示が出るではありませんか。

 みずほ銀行に問い合わせたところ、さすがにシステムがすでに変わっており通帳は使えないとのことです。しかし、キャッシュカードなら、当時のJリーグカードであっても使えるとのこと。こんな話をしていたら、同僚のライターが「私は今も第一勧銀のカードを使っていますよ」と若干黄ばんだカードを見せてくれるではありませんか。「こうなったらもう意地で第一勧銀のカード使い続けます!」とのことです。

 ちなみに現在私はソフトバンクの携帯電話を使っていますが、メールのドメインはまだt.vodafone.ne.jpです。

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