フリマアプリ「メルカリ」を利用するユーザーは、1か月で1200万人超。同社が先日発表した利用動向調査によれば、利用者1人あたりの平均月額売上額は1万7348円。身の回りにあるものを家で眠らせるのではなく、少しでも現金化させたい人が増えているようだ。
アプリ経由で出品できる気軽さゆえに、日常生活を送りながら気軽にお小遣い稼ぎをしている人も多い。都内在住の30代女性・Dさんもそのうちの一人だ。Dさんは、仕事柄友人関係も幅広く、そこで手に入れた様々な「非売品」を中心に販売し、計30万円以上を売り上げているという。
「グッズやノベルティなど、普通ではなかなかもらうことが出来ないものを頂くことが多いんです。テレビCMでも人気のキャラクターや、大手航空会社のカレンダー、IT企業のメモ帳、人気コーヒーチェーンの新店開店記念品、イベントや映画の優待券など。その中で“転売禁止”とあるものを除いて出品したところ、500~2000円の価格で落札されました」(Dさん・以下同)
化粧品や香水の試供品も500円前後で売れるそうだ。
「コスメの新商品の場合、多くの人に買ってもらう目的で、1回の利用分が入った試供品をサンプリングします。都内在住の人からすれば、デパートの化粧品カウンターで無料でもらえるようなものですが、地方在住で新商品に触れる機会の少ない人の購入が多い気がします。
1、2回ほど使って、合わないと感じたシャンプーや香水も、新品の30%引きほどの値段で売れます。ある程度名の知れたブランドの商品であれば値がつくので、『メルカリで売れるはず』と思って、躊躇なく買えるようになりました。夫婦で貯金口座を管理していますが、メルカリ内の売上金は主人にバレていない”へそくり”ですね」