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がん保険の罠 「2人に1人が罹る」「お金がかかる」の真相

2人に1人ががんに罹るのは80才以降から

2人に1人ががんに罹るのは80才以降から

 人気保険の代表格、がん保険。「日本人の2人に1人ががんになる」といったCMをよく見聞きするが、これは保険会社が考え出した宣伝戦略なのだという。年代別のがんの罹患率を見ると、少し違和感を持つ。

 グラフのように、年を重ねるごとにがんになる確率は高まっていくが、女性の場合、50才までにがんと診断される確率はわずか5%。60才まででも11%で、80才以降になっても29%にとどまる。

 男性の場合も、80才以降でようやく「2人に1人」の50%に達する。がんの平均入院日数も年々減少しているため、治療費も少なく済む。

 ある大手生保ががん患者を対象に行った調査では、実際にかかった治療費について約7割の人が「50万円程度」または「100万円程度」と回答した。逆に言えば、それだけの貯金があればカバーできるということ。「がん治療はお金がかかるからがん保険で備えておこう」という“常識”は鵜呑みにしない方がいいだろう。

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