健康保険が適用されないため医療費が高額となる「先進医療」に備えて「先進医療特約」を付ける人も少なくないが、これも注意が必要だ。保険に詳しいファイナンシャルプランナーの長尾義弘さんが語る。
「2018年度の先進医療実施件数ランキングを見ると、がん治療に用いられる『陽子線治療』や『重粒子線治療』が上位となっていますが、がん患者が年間100万人ほどいるなかで、これらの治療を受ける人は1%にも満たない。実施件数はいずれも年間3000件を上回る程度で、実施医療機関も前者が13施設、後者が5施設とわずかです」
先進医療特約の保険料は月100円程度と安いが、塵も積もれば山となる。特約目当てで加入するのは得策とはいえないかもしれない。
※女性セブン2019年3月7日号