それどころか、今後はAI(人工知能)によって仕事が奪われる可能性も高まってきます。ロボットに取って代わられないような知識やスキルを身につける勉強も必要でしょうし、ひとつの会社に縛られない転職という選択肢も求められます。
国の政策もそれを後押ししようとしています。「人生100年時代構想会議」では、生涯にわたって教育と就労を交互に行なうことを勧める「リカレント教育」というシステムを導入しようとしています。また2018年1月には「教育訓練給付」を改正し、教育訓練を支援するために雇用保険の基本手当日額の80%に相当する額を支給する「教育訓練支援給付金」を拡充するなど、国を挙げて“転職のススメ”を推進しようとしているわけです。
税制面でも「非課税贈与の特例」が後押ししようとしています。教育資金の贈与の非課税枠は30歳到達時までだったものが、2019年4月から職業訓練中の場合は最長40歳まで延長できるようになり、学び続けることをフォローする政策となっています。
時代の変化に下手に抵抗したり、会社や仕事とのミスマッチを嘆いてばかりいても何も始まりません。むしろそうした制度を知ってフル活用したほうが「人生100年時代」では安定して働けるのではないでしょうか。