一方で女性はどう思っているのだろうか。アニメ『ラーメン大好き小泉さん』を見てから、ラーメン好きになったという20代女性会社員・Bさんはこう語る。
「付き合っていたバンドマンの彼がうんちく君でした。最初は『この人すごい!』って黙って聞いていたんですが、今思えば、ウザかった (笑)。最近デートしたラーメン好きの男性も、聞いてもいないのにうんちくを語ってきて、やっぱり“ないな”って確信しちゃいました。無化調だからどうのこうのとか、知らんわと。好みか、そうでないかくらいでよくないですか? ラーメンは黙々と食べるタイプの人がいいな」
Bさんは、当時交際していた彼について、「ラーメン評論家気どりの食レポ的な語り口」が厄介だったと振り返る。
「彼はたいてい、入店して席に着くと、最初にお店のメニューのコンセプトとか、産地のこだわり、店員の湯切りのクセなどを話してくれました。ラーメンを食べていると、『二郎系を意識してるのかな、これもインスパイア系と呼べそう。俺はやっぱ乳化系スープ派だな』『この魚介系の出汁はいい感じだけど、具材との相性がミスマッチだね。でも、素材の甘さが感じられて俺としては~』『これエモい味だね』『ラーメンは俺にとってエナジードリンクだから』とか……。かなり“中二病的”な発言ですよね。当時、ちょっとカッコいいと思ってしまった自分が恥ずかしいです」(Bさん)
ラーメン好きにしてみれば重要なことでも、それを語ると、相手によっては“ウザい”と思われるかも。語り合える相手ではない時は、食べることに集中した方が良い?