「私はずっとエスカレーター式の女子校に通ったので、付き合いがある友人は女子校の同級生ばかりです。ただ、既婚者と未婚者ではどうしてもライフスタイルが異なるので、自然とグループが分かれてしまい、会うのは未婚の友人ばかりです。
彼女たちとは付き合いが長いぶん、まったく気を使わずに話せますが、遠慮もありません。彼氏ができた時、それを黙っていると後々面倒なことになるので、決まって報告しますが、根掘り葉掘りスペックを探られることになります。お嬢様学校出身であることが影響しているのか、プライドだけはやたら高く、とにかくスペック重視。『高卒なの?』『(年収)500万じゃキツくない?』『バツ1なんでしょ?』といった具合に好き勝手に論評されるうちに、自分でも『焦ることないか』という考えが芽生えてしまい、結婚に踏み出せないことの繰り返しでした……」
そんな彼女の考えを一変させたのは、未婚の友人の“裏切り”だったという。
「ある時、未婚グループの友人のNが突然、バツ1の50代の男性と結婚しました。Nはスペックについてとりわけうるさく、『結婚なんて』が口癖だったタイプです。しかもNは、私には『相手がすごい強引で』と、受け身の結婚であることをアピールしていましたが、それもウソで、自分がグイグイ結婚を迫ったこともバレました。結局Nは、自分より先に私が結婚するのがイヤで、私に彼氏ができると、別れるように仕向けていたんです」
一種の“洗脳”をかけられていたWさんだが、この一件ですっかり洗脳が解け、先日ついに結婚に至ったのだとか。Wさんが結婚パーティーにNを招待したところ、Nは手のひらを返したように『私はずっと“Wは早く結婚すれば良いのに”と思っていた』と話したため、Wさんは「二度とこの人とは会うまい」と誓ったそうだ。