生涯の伴侶となるべき結婚相手を見つけるための「婚活」。都内に住む40歳の女性・Wさんは、30代の後半をすべて婚活に費やし、つい先日めでたくゴールインしたが、婚活生活を振り返ると、いくつもの障壁があったという。
Wさんは、“お嬢様学校”と呼ばれる小中高一貫の女子校に通い、その後、短大に進学。卒業後は実家暮らしを続けながら会社員として働いてきた。恋人がいた時期もあったものの、気づけば未婚で30代半ばに。独身生活を謳歌してきた彼女は、なぜ婚活をする気になったのか?
「20代の頃は、早めに結婚をした同級生から夫や子育て、家計のやりくりなどの愚痴を聞いて、『大変だね~』なんて、他人事感たっぷりの返事をしていました。実家暮らしなので、稼いだお金はほぼ自分で使えますし、自由な時間もたくさんあるので、それらが制限される結婚は『とんでもない。彼氏もいらない!』なんて思っていました。
しかしある時、60代の父が病気で入院して、母がそれにかかりっきりになり、初めて『介護』という単語が頭をよぎりました。私は一人っ子なので、両親の面倒を見るのは私です。まだ先の話と思っていた介護が一気に現実的になったことで将来が不安になり、婚活することを決意しました」(Wさん)
もとから、その気になればすぐに恋人ができるだけの容姿を持ち合わせていたWさん。「友人が主催するバーベキューで知り合った人」「友人の夫の同僚」「知り合いに誘われて野球を見に行った時、先方が連れてきた人」など、交際に至った人は何人もいたが、結婚がちらつく度にそこに立ちはだかったのは、学生時代の女友達の存在だったという。