今年2月17日には、同じくグランドプリンスホテル新高輪・飛天の間でモーニング娘。’19もグループとして初めてとなるディナーショーを開催。料金は、昼公演が2万4000円、夜公演が3万3000円だった。実際に、この昼公演に行ったという、モーニング娘。ファンの40代男性Aさんはこう話す。
「2万4000円という料金は正直高いかなあと思っていたんですが、いざ参加してみたら、大満足。料理も豪華でお腹いっぱいになりましたし、なんといってもライブが最高でした。ちょっとしたイベントくらいの長さかと思っていたんですが、16曲もやってくれて、時間的にも物足りなさはまったく感じませんでした。
そして何よりすごかったのが、メンバーたちがテーブルの周りまで降りてきて、すごく近くで歌ってくれたことです。普段握手会などにも参加していますが、そこでは味わえない特別な体験でした。これなら2万4000円といわず、5万円くらいなら出してもいいと思いました」
ドレスアップして参加、非日常を楽しむ
最近では、チケットの転売禁止策をとるアーティストも増えているが、一部のネットオークションなどではいまなおチケットの転売が行われている。中には、ステージに近い席のコンサートチケットが“プラチナ化”されて、定価よりも高い料金で売買されることも珍しくない。
「よりステージに近い場所でライブを見たいというのはファンの心理であって、そのために数万円のプラチナチケットにお金を払うファンがいるのも事実です。ただ、ディナーショーであれば、4万円くらいのお金を使えば、確実に近くでライブを楽しむことができる。そのうえ、豪華な料理も楽しめるのですから、コストパフォーマンスはいいと思います。少なくとも、転売されたプラチナチケットを買うくらいなら、そのお金でディナーショーに行ってくれたほうが、アーティストも嬉しいのではないでしょうか」(大塚氏)