現在、一大ブームとなっているインターネットを介した“ネット占い”だ。占いサイトやアプリの利用者は1000万人以上と言われるが、玉石混交の占いサイトが乱立しているのが実情だ。占いサイトには様々なタイプがあるが、その中のひとつ、「メール鑑定」の実態はどうなっているのか。本誌・女性記者Fが体験レポートする。
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今回、トライしてみたのは「霊視占い」。「私にはあなたの魂の叫びが聞こえる!!」という、今人気の霊能鑑定である。
設定は、もう1人の記者・Oさんと同一サイトに「初回鑑定無料」で登録し、相談内容を「借金で困っていて大金が必要」で統一。課金も3000円まではOKと決め、「数人のライターがいろんな鑑定師になりすましている」や、「回答にはマニュアルの文章がある」という噂も確かめることにした。
登録したのはフェイスブックで「99.5%当たる!」と、ビミョーな確率でバンバン広告を打っている某サイト。
さっそくメールを送ると、寿限無(仮名)という「除霊・降霊・浄化」を専門とする僧が「あなたは借金したくてしたんじゃない。根の深い【悪循環】を感じる」と即答。ふむふむ。借金の額と経緯が知りたいというので、「借金1000万円、夫は失業中、小学6年生の娘あり。両親はすでに他界」と送ると、「失業保険の手続きは? 小学生の娘さんがいるなら役所に相談するのも手」と返ってきた。霊能師というより、町内会の世話役みたいだ。