「バイトテロ問題」が世間を騒がせている。不適切な動画を撮って喜ぶバイトは論外としても、近年、“バイトのレベルが低い”と感じる人は少なくないようだ。休日に家族とショッピングモールに出かけた際に体験した出来事を、30代の男性会社員Aさんはこう振り返る。
「美味しいベーグルで人気のカフェで昼食を取ろうとしたのですが、店にはいつにも増して長蛇の列ができていました。妻も子供たちもここのベーグルをお目当てにしていたので、とりあえず列に並んだのです」
ところが、行列の原因は人気のベーグルに客が殺到、していたからではなかった。
「レジが故障していたせいで、提供できる商品がベーグル数種類と飲み物のセットだけでした。アルバイトと思しき20代くらいの男性店員が一生懸命に手元の電卓を叩いて会計しているのですが、テンパってしまい、なかなか客をさばけなかったようです」
A氏が衝撃を受けたのは、注文を終えて代金を払い、お釣りを受け取るときだった。
「代金は合わせて1240円でした。5000円札で払ったのですが、店員さんは電卓を叩いた後、『460円のお釣りです』と小銭を寄越してきた。5000円からのお釣りが数百円は、いくら何でもないだろう、と。電卓を打ち間違えたのなら、さすがに気付いてほしかった。私の後ろにも客が大勢並んでいたので焦る気持ちはわかりますが、簡単な引き算の間違いすら気付かないことに呆れました」
商品が提供されるまで店員の様子を見ていると、220円のコーヒー2つでも電卓を叩いたり、お釣りを間違えそうになったりしていたという。40代男性のBさんは、書店で買い物した際の出来事をこう語る。