ディープな飲み屋街、アンティークショップ、カフェ…
中野、高円寺、吉祥寺など、アクの強い街にまぎれて存在感が薄いように感じられる西荻窪ですが、とびきりのディープゾーンが存在します。南口の駅前の飲み屋街「柳小路」です。中央線には、高円寺や阿佐ヶ谷にも似た雰囲気のゾーンがありますが、この柳小路は、闇市の雰囲気を色濃く残す飲み屋街。お店を覗くと、まだ日も高いうちからグラスを傾けている人の姿も見られます。再開発などにより、画一的な風景が広がる駅前が増えるなか、こういった風景は大事にしたいものです。
アンティークショップが多数存在することでも知られています。中野はサブカル、オタク系グッズ、高円寺は古着が有名ですが、西荻窪には街の至るところにアンティークショップがあり、オシャレなカフェも集まっています。わざわざ西荻窪を目指してやってくる人も少なくありません。
鉄道や道路に関してあまり良いことを述べませんでしたが、それらは西荻窪の魅力を減ずるものではありません。飲食店の充実度は目をみはるものがあり、駅周辺ではあらゆるジャンルの飲食店がハイレベルな争いを繰り広げています。買い物は、24時間営業の西友が駅前にあるだけで100点満点ですが、それ以外にもスーパーや個人商店がしのぎを削っており、不満はまったくありません。
ここでひとつ、オススメの住み方があります。それはあえて駅から遠くに住むことです。先述の通り、西荻窪は中央線か総武線かストップするとにっちもさっちもいかなくなる街ですが、北に行けば西武新宿線が、南に行けば京王井の頭線が走っています。いずれも西荻窪駅から3km程度です。その中間地点付近に住むという選択肢です。そうすれば、いざという時にはそちらの電車を利用すれば良いですし、駅から遠いので家賃はかなり削れます。駅まで1.5kmはかなりの距離ですが、起伏はないので自転車を使えばOKです。西荻窪駅には駐輪場も多数あります。
西荻窪の家賃相場は、ワンルーム・1K・1DKで7.86万円(ライフルホームズ調べ。3月1日時点)ですが、このテクニックを使えば家賃を1万円以上削ることも夢ではありません。吉祥寺へも1駅なので、楽しみは尽きません。一人暮らしはもちろんファミリーにもピッタリで、最高にオススメの街です。