とはいえ、保留になった物の9割以上は処分されるのが現実だと、吉川さんは言う。
「保留段ボールは、厳密には“捨てるのを保留にする箱”。これを用意するだけで、部屋をムダに占拠していた不要品を一掃できるようになります」
仕分けることで、A(好きな物)は収納し、D(ゴミ)を捨てた結果、迷っている物が保留段ボールにある状態に。保留段ボールは必ず、リビングなどの目立つ場所にまとめて置くのが吉川流のルールだ。
「毎日、嫌でも目につくことで、“このかたまりがなくなれば…”という心理状態になっていくんです。それに、半年~1年以上使っていない物に、再びの出番はありません。保留段ボールに入れると“これがなくても生活に支障がない”という事実に気づけるので、早ければ3日で捨てたくなります。優柔不断な人でも1年以内には決断してほしいですね」
片付けにかける目安時間は、1スペース15分~1時間だ。
C:思い入れはあるが使っていない物
「愛着のあるぬいぐるみ」「思い出深い携帯電話」「卒業アルバム」「かわいい置物」などが集まっているのがC。
「保留段ボールは、使わないと意味がないのに使っていない物が入る箱。持っていることに意味をなすなら収納箱(=思い出ボックス)に入れましょう」
家族構成等によるが、1人分の思い出ボックスの目安は透明な衣装ケース1個程度だ。
「置き場所は、クローゼットの上段など目について邪魔にならない場所。2~3か月に1回は確認して、いらないと感じたら処分しましょう」
思い出も更新が必要だ。
※女性セブン2019年3月21日号