日新電機(6641) 市場平均予想
企業概要
1917年設立の住友電工傘下の電力機器メーカー。国内外に16社18拠点で営業しています。電力コンデンサなど重電専業から出発し、高電圧技術を活かし、ディスプレイや半導体製造関連装置も手掛けます。
電力用コンデンサ、高精細FPD製造用イオン注入装置で世界シェア100%を握るほか、そのほかの製品でも高シェア製品を多く有しています。自己資本比率60.8%で実質無借金経営(15/3期)と、財務面も健全です。
注目ポイント
メガソーラーなど太陽光発電市場では投資一巡によりエネルギー・環境の受注は反動減の影響の可能性がありますが、有機EL関連設備投資を筆頭に、ビーム・真空応用事業が業績に貢献することが予想されます。現在の売上構成比は15%程度ですが、3Q末時点の受注残高が前年同期の約3倍と言う点からしても、来期の見通しは明るいです。
市場全体でも今後、有機EL の市場拡大に弾みが付き、同社のイオン注入装置の受注が拡大することが期待されます。同社は有機ELディスプレイ製造に最適とされるイオン注入装置で世界トップシェア、また量産実績を国内外に多数持っている点から見ても需要機会の拡大が期待できると思います。
米AppleのiPhoneへの有機ELディスプレイ搭載、それに伴うディスプレイメーカーの設備投資増が見込まれており、同社にとって大きなビジネスチャンスが到来しています。
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