相場の本質を突き詰めていくと、フロー(流れ)なのではないかと考えています。
実際のフローがないのに精神論的に上げだ下げだと言っても、確かに気合で短期間に相場が動くことはありますが、長続きはせず無理に売ったり買ったりしたことによる反動のほうが大きくなるものです。
つまり気合だけの相場は、レンジ相場になることが多いと言えます。
それに対して、とうとうと流れる大河のようにフローが一方向へ流れていくと、トレンド相場となっていきます。
この大河のような流れは投資家による資金移動の一貫であり、投資妙味のある国・地域へ資金が向かうことによっても生じますが、それ以上に今資金を置いている国・地域になんらかのリスクが生じて、資金をそのリスクから逃避させようとするために生じることのほうが多いと言えます。
リスクの規模や内容によっては、2001年9月11日の米同時多発テロのように7~8年に及ぶことも過去にありました。
したがって今の相場を動かしているフローが短期的な気合の相場によるものか、あるいは実際に長期にわたる一方向の相場になる可能性があるのかを、見極めることが大事です。
その時点での相場の構造を把握することにより、レンジ相場ならレンジ相場に対応した守りのトレーディングスタイルに、トレンド相場であればトレンド相場に対応した攻めのトレーディングスタイルに、柔軟に切り替えていくことが大切です。
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