「空白期間」を調べる方法
空白期間が生まれるもう1つの原因は、第3号になった時に手続きをしていないケースだ。
「今は会社側で手続きをするルールになりましたが、2014年12月までは、会社員やパート(厚生年金加入)を辞めて専業主婦になった場合、自分で第3号への切り替え申請をする必要がありました。それを知らずに申請を忘れるケースが非常に多かった。今でも中小企業では、会社側が手続きを忘れることも少なくありません」(北村さん)
そのほか、夫が独立して自営業になったが、もう一度企業に再就職したケースも注意が必要だ。夫が自営業(国民年金)なら専業主婦の妻は第3号にはなれないが、夫が再就職したら第3号になれる。その時の切り替え申請は特に忘れがちだ。
では、どうすれば「空白期間」を調べられるのか。
「毎年、誕生月に届く『ねんきん定期便』をチェックしてください。『年金加入履歴』の項目に、『空いている期間があります』という記載があったら、記録漏れの可能性大です。空白期間に会社に勤めていた記憶があれば、給与明細や源泉徴収票など、当時その会社に勤めていたことを証明するものや、年金手帳、本人確認書類などを持って、年金事務所で『年金記録訂正請求書』を提出しましょう」(北村さん)
※女性セブン2019年3月28日・4月4日号