だがそのうち約7割は「2~3日の診療で対応」と回答しており、大半の病院が7日間程度は休診となる。緊急時のために救命救急センターに駆け込む人が増えることも予想される。
「連休中に救急に人が殺到するのではないかと懸念しています。連休中はレジャーで訪れる外国人の救急対応も念頭に置き、手厚い対応ができるよう都道府県医師会に通知しています」(日本医師会事務局)
一方、持病のある人が困るのは、薬が入手しにくくなることだ。病院が休みになると周辺の処方薬局も休みとなることが多い。
「各地域で1店舗は営業するよう調整中」(ツルハHD調剤運営本部)との回答もあったが、自宅付近とは限らない。休み前に薬を処方してもらうのがよさそうだ。
さて、痛み止めで歯痛を耐えていたA氏、妻が友人と出かけるというので「夕食はスーパーで買って済ませるよ」と送り出した。
近所にあるスーパーに入ったA氏は、お目当ての刺身コーナーに向かったが、すべて売り切れている──。流通ジャーナリストの西川立一氏が指摘する。
「10連休中は豊洲市場も半分の5日間が休業です。大手スーパーは漁港や産地から直接買い付けなどで手を打つので生鮮食料品が品薄になる心配はありませんが、中小スーパーは市場休みのあおりを受けて魚が品薄になることも考えられます」
料理がまったくできないA氏は、インスタントラーメンを買うことにした。
※週刊ポスト2019年3月29日号