一方、歓迎会で嫌な思いをしたにもかかわらず、「参加してよかった」というのは、20代男性会社員のCさんだ。
「『なんで〇〇大卒なのにうちみたいな会社に入ったの?』『うちは残業多いし給料安いよ』『あいつら不倫してるみたいだよ』『この後、風俗かキャバクラ行こうぜ』とか、余計なお世話すぎる先輩が多くて幻滅。歓迎会が終わった後には、行きたくもないキャバクラに強制的に連れてかれて、当然のように高い料金を払わされて最悪でした」
Cさんは結局、そのとき感じた違和感が払拭できずに、その会社を半年で退職。一見、若者の早期離職する傾向が強い昨今を象徴するような出来事に見えるが、歓迎会は転職するかしないかの見極めの一つになるといい、今では「感謝している」と笑顔だ。
「会社説明会や面接だけでは見抜けない会社の雰囲気を感じ取れる貴重な機会。だから、あの“最悪な歓迎会”には感謝しているんです。本当に転職を決断してよかった。失敗したと感じたら第2新卒での転職準備をしてから、辞めることが最善だと思います。嫌だと思っても歓迎会には積極的に参加するように大学の後輩には伝えています」(Cさん)
歓迎会に翻弄される新入社員たち。平成がもうすぐ終わるにもかかわらず、未だに昭和的を引きずったノリは勘弁してもらいたいものだ。