カオスだった北口の雰囲気が一変
中央線の特別快速が停まり、1日10万人以上が乗り降りする国分寺ですが、ほんの数年前まで、北口のカオスぶりはなかなかのものでした。これだけの主要駅ながら、駅の目の前に一軒家や個人商店がある光景は、ある意味、貴重でした。しかし、数十年来の再開発計画がようやく進んで、高層ビルが建ち、駅前には広場が完成する予定です。かつての国分寺を知る者としては、21世紀に入っても昭和の雰囲気がプンプンと漂っていた光景に懐かしさを感じますが、住民にとって再開発の実現は歓迎すべきことだったでしょう。
お勧めのライフスタイルは、とにかく中央線を遊び倒すことでしょう。繰り返しになりますが、新宿まで20分強ですし、吉祥寺や立川は10分程度。中野や高円寺も降りて楽しめる駅です。西に向かえば、多くの登山客でにぎわう高尾駅まで20分ほどですし、高尾を越えればハイキングが楽しめる山がいくらでもあります。中央線沿いではありませんが、府中競馬場も遠くありません。
しかも駅には「マルイ」と商業施設「セレオ」があり、ほとんどの買い物はそこで済みます。飲食店もバリエーションも豊富で、学生向けの、安い値段でたっぷり食べさせるお店が数多く存在します。飲み屋もかなり充実しています。緑も多く、近隣には、ハンカチ王子(斎藤佑樹選手)や清宮幸太郎選手も通った早稲田実業をはじめ、学芸大付属小金井、中大付属、都立国分寺、都立国立など、名門校が多く、教育面での環境も良好です。
これだけ魅力的な条件が色々あるにも関わらず、家賃相場は、ワンルーム・1K・1DKで6.27万円(ライフルホームズ調べ。3月19日時点)と、かなりお手頃です。北口にできたタワマンには1億円を超える部屋があり、地元住民を驚かせましたが、それはあくまでも特殊例。西武線で1駅、恋ヶ窪や一橋学園まで行く手間を厭わなければ、一気に手が届く物件が出てきます。「23区内」に固執する人は、一度、そういった条件を外してみて、国分寺近辺で探してみてはいかがでしょうか。