4月27日から5月6日まで、異例の10連休となるゴールデンウィークまであと1か月あまり。旅行代は高騰、人気観光地は大混雑──というわけで遠出はやめて“普段通り”の生活を、と考えている人も多いだろうが、そうは問屋がおろさない。
都内在住のA氏(65)も、リタイア後に初めて迎えるゴールデンウィークをのんびり過ごそうとしていたが、“のんびり”とはほど遠い現実が待ち受けていた。そんなA氏の“近未来”をシミュレーションする。
まず、A氏は連休初日の4月27日土曜日、ATMが稼働停止する可能性もある連休中の出費に備えて駅前の銀行に行ったところ、長蛇の列。連休中は不運にも歯痛に襲われたが、かかりつけの歯医者が休みのため痛み止めで耐える羽目に。おまけに、保育園が連休のため、共働きの娘夫婦の子どもを預かることになった……。
そうしてなんとか10連休をやり過ごしたとしても、その後に思わぬ余波がある。連休明けの5月7日、銀行を訪れたA氏は、溢れかえる人々に言葉を失った。