買い場を探すための夏場までのポイント
それでは、今後の日本株の「買い場」はどこになるでしょうか。まず一つ目の買い場は、上記でご説明した「新年度に入り、各企業や機関投資家の運用担当者が動き始めるまでの4月10日前後まで」となるでしょう。
そして次にポイントとなるのが8月です。これは例年、「長期休暇に入る投資家が多いためポジション調整から下落しやすい」と言われており、特にお盆の20日から23日に安値をつけることが多いと言われています。
また、9月は多くの日本企業の中間決算月にあたります。その辺りをターゲットに日本株が上昇しやすい環境になることも多いため、お盆辺りで下落すればよい買い場となるかもしれません。
特にくりっく株では、9月に保有していれば1枚16,000円程度の配当が入ることもあり、配当取りの動き方があることも頭に入れておくと、よいと思います。
ちなみにこれまで私が相場と向き合ってきた経験上、3月と8月に高値をつけたケースはほとんどないため、こうしたアノマリーにも整合性があると考えられるかもしれません。
このように相場の1年間の動きの癖というのは、意外と大切ですので、頭に入れておくとよいと思います。是非みなさん利用していただき、投資の一助となれば幸いです。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)