離婚した女性が住宅を購入しようとすると、住宅ローンなどに関して様々な苦労に直面する。そんな離婚女性ならではの住宅購入の悩みや相談に、離婚女性専門不動産会社『アベリア』代表の緑川陽子さん(45才)が回答する。
【質問】シングルマザーになっても家を購入したい。そのためには何をすべき?
20代前半に結婚し、夫(32才・会社員)と3人の子供(3才・5才・8才)と暮らしています。しかし、育児に無関心な夫とはけんかが絶えません。思い切って離婚しようかと思います。その際、賃貸住宅を借りて家賃を支払うより家を買った方がいいと思うのですが、どうすれば買える状況になりますか?
【回答】まずは仕事に就き、ローンを組める状況に
アドバイスとしては、働いていない場合はまず仕事を見つけること。住宅ローンは、パートや契約社員でも借りられる場合もありますが、借入額は低め。将来、ある程度、勤続が見込める正社員という立場になって借入を起こした方が返済計画も安心して立てられるので無難です。現在、離婚を考えていて扶養控除内に収めている人は、離婚後の自立を考えて扶養枠から外れるように努力を。
離婚後に待ち構える現実はかなり厳しいです。シングルマザーになる人であれば、なおさらの覚悟が必要。子育て中でも就職に有利となる資格を取得するなど、スキルアップをして離婚への準備を進めておく。フルタイムで働けるようになれば、住宅ローンの審査も通りやすくなるだけでなく、ひとりでも生活力が持てるようになったことで自信がつきます。
また、購入の際には留守中の子供たちのセキュリティーも考えた物件選びを心がけましょう。(緑川さん)
※女性セブン2019年4月11日号