続いて【2】について。投資信託は、商品によって期待できる収益率(利回り)に差がある。その差は主に、その商品が投資する「国」と「資産」の組み合わせで決まる。資産とは、「債券」や「株式」、「リート(不動産)」などのこと。イデア・ファンド・コンサルティング代表の吉井崇裕さんが話す。
「資産は、『株』や『リート』の比率が高いほどリスクが高く、期待できる利益も高くなる。逆に、債券はリスクが相対的に小さく、その分、期待できる利益も小さくなります。国も同様で、『新興国』が最もリスクが高く、次に『先進国』、最後に『国内』の順でリスクが小さくなり、期待できる利益も小さくなります。どの国・資産を選ぶかで運用利回りは変わってくるため、リスクを取って資産を大きく増やしたいのか、リスクは取らずに安定した運用をしたいのか、目的によって選ぶ商品は変わります」
どれくらいの利回りを目安にすればよいか。吉井さんが続ける。
「たとえば、年金の受給を控えた60代の人が老後資金を安全に運用したい場合、債券が多く含まれる利回り3%程度が目安になります。40代で、子供の大学進学費用や自分たちの老後資金も備えるなら、債券より株式の比率が多い利回り5%程度。子供はすでに独立し、ある程度のお金を自由に使える50代なら、株式の比率100%の利回り6%程度を狙ってもよいでしょう」
別掲の表では、お金のプロが注目の商品を厳選した。各商品の期待利回りを参考に、自分に合った商品を検討しよう。
そして【3】、「運用実績の長さ」もチェックポイントだ。たとえば、1年しか実績がない投資信託の場合、たまたま運用成績がよかっただけかもしれない。10年以上の運用実績があり、安定した成績を記録しているものの方が信頼に値するのは間違いない。