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「私たちシニア再婚しました」 唯一の障壁だったのは“ペットとの相性”

シニア向けのお見合いパーティーで出会い、交際半年後に入籍した野坂良治さん、明子さん夫妻(撮影:柴田愛子)

シニア向けのお見合いパーティーで出会い、交際半年後に入籍した野坂良治さん、明子さん夫妻(撮影:柴田愛子)

 厚生労働省の人口動態統計では2000年頃から50才以上の男女の結婚が増え、2012年には、年間約4万組のシニアが婚姻届を提出している。だが、若い頃の結婚と異なり、子供の反対や介護の問題など、シニア婚ならではの障壁もある。実際にシニア再婚に成功したカップルはどんな人たちなのか。ここでは野坂良治さん(56才)・明子さん(55才)夫妻のケースを紹介しよう。

 神奈川県に暮らす野坂さん夫妻は、2018年に再婚した新婚カップルだ。明子さんは38才、良治さんは50才の時に離婚を経験し、しばらく再婚は考えられなかったというが…。

「ぼくは、家事が得意でしたから、離婚後、ひとりで生活していても意外と楽しめたんです。でも、そんな生活も4年続くとダメ。毎日の生活の中で、喜びを分かち合える相手がいないことに、寂しさを感じるようになったんです」(良治さん)

 そこで54才の時、インターネットでシニア婚活パーティーを検索。明子さんに出会う。

「私には一人娘がいます。38才で離婚した時、娘は8才。それからはシングルマザーとして頑張ってきました。そんな娘も25才になり、海外留学することに。猫と“2人”の生活が始まり、離婚後初めて、もう一度結婚してもいいのかも、と思うようになりました」(明子さん)

 良治さんが明子さんに惚れ、すぐにアプローチしたという。

「明ちゃんの笑顔に惹かれました。パーティーでは少ししか話していないのに、苦労を乗り越えた人のやさしさが伝わってきた。すぐにデートに誘いました」(良治さん)

 シニア再婚では、男性の積極性が成功の鍵を握ると言うのは、結婚相談所『ブライダルゼルム』のアドバイザー・立花えりこさんだ。というのも、バブル世代以上の女性の常識では“デートは男性から誘うもの”だからだ。

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