【ギャレットポップコーン:2013年】
こちらは局所的に大騒ぎになった食べ物。アメリカ・シカゴ発の人気ポップコーン店が日本上陸を果たし、一瞬ではありましたが、ポップコーンを買うために数時間並ぶ異常事態も発生しました。
【熟成肉:2013年】
昔はステーキと言えばサーロインかヒレ、焼肉といえばロースかカルビぐらいしかありませんでしたが、部位によって呼び名が変わり、「リブロース」「シャトーブリアン」「テンダーロイン」「ランプ」「イチボ」「ミスジ」など、細分化が進みました。そして、肉好きが次にたどり着いたのが、“肉の熟成”。「エイジングビーフ」という呼び方もされる熟成肉は、肉をすぐ食べずにしばらく低温で保存して旨味を増幅させたもので、今も人気を集めています。
【エッグベネディクト:2014年】
一度では名前が覚えられなさそうなエッグベネディクトは、イングリッシュマフィンにベーコンやチーズなどを載せ、その上にバターや卵黄を使ったオランデーズソースをかけたもの。ブームに至る流れがパンケーキと非常に似ており、こちらもアメリカの有名店が上陸したことで一気に話題になりました。
【かき氷:2014年】
「かき氷なんて昔からあっただろ!」という声が聞こえてきそうですが、それが進化し、大行列ができる店が現れ始めたのがこの頃。天然氷を使用したり、台湾の人気店が上陸したり、シロップに猛烈にこだわったり、インスタ映えするようなものだったりと、形態は色々ですが、かき氷の世界が一気に広がりました。
【おにぎらず:2015年】
2000年代の食べ物ブームの中でも、異例の経緯で流行ったのがこちら。レシピサイトから火が点いて、大ブームになりました。この「おにぎらず」は、一言で言えば「握らないおにぎり」。もともとはグルメ漫画『クッキングパパ』で紹介されたアイデアでしたが、『クックパッド』がこれを取り上げたところ、爆発的に話題になりました。
【メイソンジャーサラダ:2015年】
こちらは「パンケーキ」「アサイーボウル」「エッグベネディクト」と同じ系譜に入る、女性中心のブーム食品。ものすごく大雑把に言うと、「瓶に入れたサラダ」で、「ニューヨークで流行っている」という触れ込みのもと、女性誌がこぞって取り上げ、一時期話題になりました。
【パクチー:2016年】
「パクチー」はタイ語で、中華料理で言えば「香菜(シャンツァイ)」、英語で言えば「コリアンダー」。昔からある食材でしたが、都内のパクチー料理専門店が話題になり、大手食品会社からパクチーソースの商品が販売されたことなどもあって、一気に「パクチー」という単語の認知度が上がりました。