安心して生活するうえで欠かせない生命保険。しかし、保険料のせいで、家計が苦しくなってしまうことも少なくない。どうにかして、効率的な保険を実現したいものだが、どう見なおせばいいのだろうか。
「50代は保険を見直す最後のチャンスと捉えたい」と言うのは、ファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子さん。
「50代以降、保険料が高くなることに加え、健康面で保険の新規加入が難しくなります。また、保険に加入した20代、30代の頃とは家族構成など環境が大きく変わっているかたも多いでしょう。“必要な保障”を“割安な保険”でカバーできるように生命保険と医療保険を見直しましょう」(八ツ井さん、以下「」内同)
まずは加入中の保険内容の詳細を確認しよう。
「そもそも生命保険は、夫の死後に支給される遺族年金などの不足分を補うものと考えて」
まずは遺族年金がいくら支給されるかを知ることがスタートになる。
「生命保険で補う額は、妻が働いているかそうでないか、妻の年収はどれくらいか、これから教育費が必要になる子供がいるかどうかで大きく変わります。必要保障額を計算してみましょう」
最近は、保険金額が徐々に下がっていく掛け捨ての「収入保障保険」が人気だ。加入後すぐに亡くなれば、多額の保険金を受け取れるが、契約満了間近に亡くなった場合は、保険金の支払いは少なくなる。
毎月の保険金で設定するのが一般的だが、受け取りは必ずしも毎月ではなく、まとまった金額を一括で受け取ることも可能だ。
「契約満了間近の頃には、子供が成人しているでしょうし、死亡保障が高額でなくてもそれほど困らないご家庭が多い。一定保障タイプより保険料が安い。徐々に下がっていく必要保障額に合わせて保険を検討するのに、収入保障保険は合理的です」
※女性セブン2016年5月5日号