こういったケースについて、「そもそも、上司がその仕事の意図を説明すれば良いだけ」という意見はあるだろう。しかし大手電機メーカー勤務のAさん(40代男性)は、こう言う。
「ただでさえ最近の新人は、ネットに頼りすぎる傾向があります。何か指示を与えると、『営業 やり方』『取引先 挨拶の仕方』といったキーワードで検索して、その通りにやるのです。そんな方法でビジネスが上手くいくなら苦労しませんよ。今の若者は、『ネットで調べれば何でも正解(対処法)が分かる』と思っている節があります。それを正すためにも、あえて意図を説明しないでやらせるという作業は、必要なことだと思っています」
“使われる立場”の新人は大いに不満を抱くだろうが、上司の意図を汲み取ることも仕事上の大切な要素なのかもしれない。