今年のGWの大型連休は、「改元」に戦後初の「10連休」も重なり、かつて誰も経験したことのない歴史的瞬間となるだろう。しかし、祝賀ムードに浮かれすぎては事故のもと。去る平成には冷静な対応も不可欠だ。
譲位関連行事が続く都心には、全国の警察官が集中し、地方の警備が手薄になる恐れも高い。犯罪ジャーナリストの小川泰平さんは対策を呼びかける。
「特に注意すべきは空き巣。旅行して家を空ける場合は、泥棒が嫌う“目・光・音”に着目した防犯対策をするのがポイント。また、郵便物がたまっていると留守にしていることが一目瞭然に。旅行前に新聞を止めておくほか、郵便局でも配達停止の手続きをしておいて」
配達物は、送る側も配慮したい。
「重要な書類は、平成のうちに相手が受け取れるようにした方がトラブルを避けられます。クール便なども、相手が受け取れるか事前に確認をしないと、せっかくの贈り物が腐ってしまうかもしれません」(金融ジャーナリストの浪川政さん)
すでにニュースで問題になっている改元詐欺にもまだまだ注意が必要だ。
「新元号になったからといって、銀行や契約に関して一般の人が手続きしなくてはならないことは1つもない。“振り込まない”“送らない”“渡さない”“持って行かない”、この4つを徹底する心がけを家族で共有してください」(小川さん)
新元号の始まりに犯罪に巻き込まれては、なんとも悲惨。平成に備えあれば令和に憂いなし。
※女性セブン2019年4月18日号