日経平均のテクニカル面でも一つのヤマ場に差し掛かっている。日経平均の下値サポートラインとして機能する13週移動平均線が下降してくる26週移動平均線とのゴールデンクロスが接近している。また、日足ベースでは5日線と25日線との短期ゴールデンクロス示現によって、25日移動平均線から5日移動平均線に下値支持線がシフト出来るかがポイントとなってくる。こう着感が強いボックス圏での展開が続いているが、現状はもちあいレンジ上限での推移で、ボックス上放れにトライする場面もありそうだ。その場合の焦点となるのが、ホックス圏での高値であり3月4日の年初来高値でもある21860.39円超えだ。
23日の日本電産<6594>から本格化する3月期企業の決算発表とGWがそろそろ意識され始めて、積極的な上値追いが難しいタイミングではあるものの、NYダウの上昇や為替の円安に刺激された上値追いが期待される。一方、2月期決算企業の決算発表が相次ぐことも注目材料だ。主なところでは、8日のニトリHD<9843>、9日のJフロント<3086>、10日の良品計画<7453>、イオン<8267>、11日のファーストリテイリング、安川電機<6506>、12日の東宝<9602>などが発表を予定している。とくに、日経平均寄与度が高いファーストリテイリングの決算は指数インパクトが高くなる可能性がある。
今週の主な国内経済関連スケジュールは、8日に2月国際収支、3月消費動向調査、3月景気ウオッチャー調査、地域経済報告(さくらレポート)、日銀支店長会議で黒田日銀総裁挨拶、10日に3月国内企業物価指数、2月機械受注、黒田日銀総裁が信託大会で挨拶、11日に3月マネーストック、3月都心オフィス空室率、12日にオプションSQがそれぞれ予定されている。
一方、米国など海外経済関連スケジュールは、8日に米2月製造業受注、9日に国際通貨基金(IMF)世界経済見通し発表、10日にECB定例理事会(ドラギ総裁会見)、米3月消費者物価指数、3月19日・20日開催のFOMC議事録、米3月財政収支、11日に中国3月消費者・生産者物価、米3月生産者物価、G20財務相・中央銀行総裁会議(12日まで、ワシントン)、12日に中国3月貿易収支、米3月輸出入物価、米4月ミシガン大学消費者マインド指数、IMF・世界銀行春季会合(14日まで、ワシントン)が予定されている。