「Netflixのマーベルドラマは、1話が1時間弱で、1シーズンあたり全13話程度なんですが、別作品もしっかり世界観がつながっているんです。全体を通して壮大な物語になっていて、とても見ごたえがあるんです。すべてを見るのは時間的に大変ですが、裏を返せばそれだけ長く楽しめるということ。一度見始めてしまったら、途中でやめるにやめられず、ずっと見続けています。安上がりだし、時間つぶしとしては最高です」(Aさん)
『ウォーキング・デッド』『ドクター・フー』の魅力
Aさんのように、ボリュームのある海外ドラマを動画配信サービスで楽しんでいるという人は少なくない。30代の自営業の男性Bさんもそんな1人だ。Bさんは、主にHuluで海外ドラマを楽しんでいる。
「『ウォーキング・デッド』は“基本”ですね。現在シーズン9が放送中ですが、私は去年の夏くらいにシーズン1の第1話から見始めました。毎日のようにちょっとずつ見て、やっと先月、シーズン8の最後まで見ることができました。そこまでで115話ありますが、毎月1000円くらいで見られたと考えると、長い作品ほどお得な気がします」
20代の女性会社員Cさんは、イギリスBBC制作のSFドラマ『ドクター・フー』の大ファンだ。世界最長のテレビドラマと言われる『ドクター・フー』は、主人公のドクターがタイムトラベルをしながら、様々な難題を解決していくという物語。1963年から断続的に制作されており、現在も放送中。Huluでは150話以上におよぶ2005年以降のシリーズが配信されている。
「Huluで『ドクター・フー』を見ています。コミカルだし、アクションもたくさんあるし、リラックスして楽しめる。主人公のキャストが代わるのも面白い。ずっと見ていられます」(Cさん)
もちろん見る時間があれば、という前提つきだが、長期にわたる海外ドラマは“コスパがいい”。そうしたドラマは、Netflixのマーベル作品や『ウォーキング・デッド』、『ドクター・フー』だけではない。自身も海外ドラマのファンでエンタメ業界に詳しいフリーライターの大塚ナギサ氏はこう話す。
「マーベル作品の実写化ドラマでいうと、Netflixのオリジナル作品以外にも、Huluなどで配信されている『エージェント・オブ・シールド』、『ランナウェイズ』、『インヒューマンズ』など、多くのシリーズがあります。いずれもマーベル・シネマティック・ユニバースと世界観を共有しているということもあって、ひとつ見始めたら、全部が見たくなるような作品群だと思います。
また、アメリカの政治の世界を舞台にしたNetflixオリジナルの『ハウス・オブ・カード』なども長く楽しめる作品です。全6シーズンで完結しているのですが、陰謀うごめく政界の物語はスリリングで、全話を一気に見たくなりますね」
月1000円程度のお金で相当楽しめそうな海外ドラマ。GWの10連休に、“イッキ見“するのもいいのでは?