ドラッグストアで売られているものは、医薬品や化粧品だけではない。近年は、地方を中心に、まるでスーパーかと見間違うほど食品が充実したドラッグストアが多く見られるようになった。しかも驚くほどの安さ。注目は、各社力を入れているPB商品だ。
「医薬品は毎日買うものではありません。そのため、頻繁に来店してもらうよう、日々必要な食品や日用品を低価格で販売して主力商品の医薬品や化粧品の購入につなげたい、という狙いがあります」(消費経済ジャーナリスト・松崎のり子さん)
特に地方ではその色が濃く、在庫を抱えられるドリンク類や菓子類などはもちろん、肉や魚、野菜などの生鮮食品を購入できる店も増えている。豆腐や納豆、卵などのデイリー食材が安いのも特徴だ。
「北陸を中心に展開している『ゲンキー』や、九州を中心に勢力を伸ばしている『コスモス』の食材は驚くほどの安さ。旅先では、ついコンビニに寄りがちですが、その土地ならではのドラッグストアをチェックするのも楽しいですよ」(松崎さん)
たとえば、「ゲンキーは食品が安く、予想もつかない半額商品に出合えることも。やきそば、うどんは驚きの9円! しかも土日はポイント10倍!」(hitomi_525さん/写真提供も)といったリアルな声も。
九州では『365日、いいものを、より安く』がコンセプトのディスカウントドラッグコスモスも注目。PB商品のブランド名は、「ON365」。食材、ドリンク、調味料と幅広く展開していて、品質もよく、とにかく安いと評判だ。
地方に行った際は、ご当地ドラッグストアに足を運んでみると、ちょっとした驚きが味わえるかもしれない。
※女性セブン2019年4月25日号