「私は、常識、感情にとらわれずに世の中を見ることを意識しています。複雑な課題をいかに解決していくかという考え方、そして前に進む勇気を持つことの大切さも伝えたいと思っています。もちろん、大前提として、その科目で身につけるべき知識は教えますが、ただ、それをいかに活かして今現在の社会で起きていることを読み解くか、という機会は設けているつもりです。
スキル面では読書やメディアなどを通じていかにインプットし、そしていかにアウトプットをするか、といったやり方を、課題を通して学んでもらっています。さらに、私自身の日々の仕事、教壇での振る舞いから社会人としてのあり方なども学んでもらいたいとも思っています。自分という人間から刺激を受けてもらうように、そう私が竹内先生や中川氏も言及した『生産管理』の楠木先生から影響を受けたように」
常見氏は、竹内先生と会ってから人生が変わったといいます。講義で学ぶ「知識」も重要ですが、いかに人生の指針となる「師」を見つけるのも大学で学ぶ醍醐味でしょう。これは、文系・理系にこだわらず、すべての大学生に知っておいてほしいものです。