年を取るほど保障が薄くなる共済保険
森田氏が「加入しているのであれば真っ先に見直したほうがいい」と強調するのが、割安な保険料で人気の共済保険だ。
「基本的に掛け金が安いので若い頃に入ってそのままという方が多いですが、70歳を超えると保障対象から病気による入院が除外されたり、入院時の保障日額が5000円から1000円に変更されるなど、高齢になると自動的に保障のグレードが下がるケースがあります。健康リスクが増す年代になるほど保障が“薄く”なるので保険としての価値は低い」(森田氏)
「月額2万円」の死亡保険、本当に必要ですか?
“旅立つ時は家族にお金を”と加入している死亡保険も、損得を見極めたい。
「子供が小さい時ならともかく、独立したら必要性は薄れる。更新するたびに保険料がドンと上がり60代で月2万円ほどになる(保険金額2000万円の定期保険の場合)。年金暮らしには負担が重すぎます」(森田氏)
※週刊ポスト2019年4月26日号