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老親を支えるための保険 火災保険・生命保険等をどう整理するか

医療保険をはじめ、子が契約者の保険を整理

 それでは、生命保険や医療保険はどうだろうか。

「生命保険や医療保険は、家族を支えながら働く現役世代にとっては生活保障になりますが、高齢者は、誰かを支える必要がないので、基本的に生命保険は不要。公的な医療保険や介護保険があり、一定額以上の医療費の自己負担額が戻ってくる高額医療費制度もあります。医療保険でカバーしなければならないほど必要かどうか、よく考える必要があります」

 生命保険文化センターの調査では、60代後半の世帯年間払込み保険料は約34万円。家計調査と比べると、年間60万円近い赤字。生命保険、医療保険を整理すれば、ずっと楽になると清水さんは言う。

「今の高齢者の若いころは、生命保険が貯蓄になった時代。保険に入ることが豊かで幸せという思いは今も根強い。でも時代は変わり、子世代がリードして、保障される金額と月々の保険料のバランスを考える必要があります。そして認知症になると、保険の請求・解約などが原則としてできなくなります。親が契約者になっている保険はすぐにでも見直すべきです」

※女性セブン2019年5月2日号

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