「健康保険組合は残して、その他管理が必要な福利厚生は縮小していく流れです。外部の福利厚生サービスを通じて旅行を申し込もうとしたことがありますが、正直、一般のオンライン予約の方が安く利用できるので、もう使うことはないと思います。
もちろん福利厚生だけが会社で働く理由ではありませんし、社員旅行など、『そんなものなくしていいから、給料をあげてくれ』と思うものもありました。とはいえ、最近、他社で独自の福利厚生が話題になるのを見聞きすると、福利厚生を外注している自分の会社は、従業員を軽視しているのではないか、と感じることもあります」
福利厚生制度は働くためのモチベーションに少なからずつながるが、経営状態によって左右されやすい側面もあるのは事実。働く側も、雇用する側も、福利厚生との向き合い方を見直す時代が来ているのかもしれない。