20代女性会社員・Bさんは、「おかずの作り置き」に熱心だ。
「職場が表参道なのですが、1200円以上のランチが多くて……インスタ映えにはいいんですけど、高いですよね。今は週末に用意しておいた作り置きおかずをお弁当箱に詰めて、持参しています。夜もそれらの素材をアレンジしたメニューでやりくりしています」(Bさん)
Bさんによると、作り置きは本格的なおかずを作っておくわけではない。焼いたり茹で下準備した肉や野菜をストックしておき、ササっと味付けやアレンジするといった具合。例えば、鶏ひき肉で作ったシンプルな団子や、茹で野菜をたくさん作っておくイメージだ。
Bさんによると、コストや手間以上に得るものが大きいという。
「SNSでは褒められますし、リアルでも手作りは男性ウケがいいので、モチベーションにもなります。作り置きは、習慣づけてしまえばそこまで手間じゃないですし、コストは外食よりは節約になります。外食でやりがちな、“残すのがもったいないから食べる”といったこともなくなり、結果的にダイエットにもなりました」(Bさん)
また、「外食を辞めざるを得なかった」と話すのは、糖質制限に熱心な30代男性会社員・Cさんだ。衰えない糖質制限ブームに対応する外食店も増えてきているが、なぜなのか。
「糖質制限を始めてから、外食は炭水化物だらけということに気づきました。炭水化物をメインの売りにしないステーキ店などは、安月給の僕には日常的にはやっぱり高いという印象。業務スーパーでステーキ肉を買ってきたり、鶏むねを自分で調理したりした方が安い」
相次ぐ外食チェーンの客離れ。こうした若い世代の倹約と健康志向も、少なからず影響を及ぼしているのかもしれない。