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「ニコ動離れ」はなぜ止まらないのか? 古参ファンの本音

 2006年にサービスを開始した「ニコ動」。ボーカロイドの初音ミクや、ボカロP「ハチ」として活動していた米津玄師などを育んだ場所としても知られ、ネット文化を牽引してきた。しかし、今や動画サービスとしては「YouTube」に大差をつけられてしまっているのが実情だ。

 現在、YouTubeしか見なくなってしまったAさんだが、かつてはニコ動とYouTubeを使い分けていたという。ニコ動はコメントによって、アニメやボカロ曲、ゲーム実況などオタク同士で一体感を得たいとき、YouTubeはミュージックビデオやYouTuberを見たいときという具合だ。

「使い分けているうちは、まだよかったんです。でもニコ動のコメントがだんだん煩わしくなって、コメントをオフにするようなりました。あと、かつてのニコ動には、ここでしか見られないという独自のコンテンツがありました。でも、今はYouTubeで事足りてしまう」(Aさん)

クリエイター奨励プログラムがニコ動の雰囲気を変えた

 30代女性会社員・Bさんは、今でも時々昔好きだったMAD動画などを視聴するためにニコ動を見るというが、使いづらさを嘆く。

「正直、YouTubeと比較するのはナンセンス。ニコ動は画質が悪く、重たくなることも多々。プレミアム会員にして、ようやく“普通”に視聴できるという感覚です」(Bさん)

 もちろん、ドワンゴ側が何もしなかったわけではない。2017年11月、ニコ動4年ぶりの新バージョンとなる「niconico(く)」の発表会が行われた。しかし、ユーザーが望んでいた機能と乖離するものだったことから、残念がるファンは多かった。

「『niconico(く)』では、回線増強をはじめ、ログインなし視聴可、一般会員でもシーク(途中再生)可、動画やコメントを評価できる『ニコる』の復活など、様々な改善が行われました。でも、動画サイトがたくさんある今、ニコ動を選択する決め手がない印象です」(Bさん)

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