GWの10連休、多くの人たちが旅行に出かけるだろうが、東京から海外や国内旅行に行く人がいる一方で、東京にも多くの観光客がやってくる。この時期はなにかと地方から友人が訪問に来るというネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、定番とはちょっと異なる「東京散策コース」3選を紹介する。
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定番といえば、浅草、東京タワー、銀座、新宿、渋谷、恵比寿、上野あたりでしょうか。しかし、数年に一度は東京に来るような方だったらどこも行き尽くしているかもしれません。地元民としても案外楽しい散歩コースを3つ紹介しますね。店舗については、具体的な店名などは出しませんが、地名とともに検索すれば大抵は出ます。GWで閉店の場合もあるかもしれませんが、街歩きを楽しむもの、とお考えください。
【1】渋谷→奥渋谷→代々木公園→代々木上原→下北沢
渋谷はここではあくまでも通過点でしかありません。目指すは東急本店の右脇を通る神山町の道です。ここはいわゆる「奥渋谷」と呼ばれるエリアで飲食店の名店が軒を連ねます。居酒屋系あり、バル系あり、広島風お好み焼き、定食が食べられる鮮魚店、カフェ、台湾料理など様々。精肉店の店先では、揚げ物を売っていたりしてこれも美味です。持ち帰りのエッグタルトが美味しい店もあります。あとは、Shibuya Publishing & Booksellersというカルチャー系の書店もあり、ここでは時々イベントをやっていたりしますが、「東京っぽい」という気持ちを味わうには絶好の場所です。
この道を端から端まで歩く間に、最低でも3軒は入りたくなる店があります。そして、井の頭通りにぶつかると右手に見えるのが代々木公園です。中に入るのも良いのですが、代々木八幡の商店街に入ってしまうのもいい。最近、この街はパンの名店が多いと評判のようで、遠方からもパン好きが訪れます。アイリッシュパブ、立ち飲み店、焼鳥屋、熊本料理、ポルトガル料理などのほか、最近評判なのがスパイシーなカレーを出す店です。