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「ストッキング離れ」はなぜ起こった? 働く女性たちの本音を聞いた

 IT企業に勤務する20代女性のBさんは、就職活動時のストッキングにまつわる苦い思い出を話す。

「ストッキングが面倒で、就活時にパンツスーツにパンプス用の靴下を履いていったら、少しパンプスから見えていたのか、面接官に注意されたことがありました。ストッキングって冬は寒いし夏は肌にぴったりして気持ち悪いし、高いわりにすぐ伸びたり破れたりする。避けて通れるものなら通りたいアイテムです。結局、私服OKの会社に内定をもらえたので良かったです」

 出張や旅行で海外に行く機会が多いという外資系メーカー勤務の30代女性・Cさんは、ストッキングを履くのは日本くらいなのでないかと言う。

「日本人以外でストッキングを履いている人を見たことがないかもしれません。アメリカは女性会社員でも生足だし、ヨーロッパも黒タイツは時々見ますが、ほぼ素足です。“素足=失礼”っていう日本特有の慣習があるとしたら、悪しきものだとさえ思います。女の人が肌を晒すことがみっともないっていう価値観も影響しているのかな。海外は、元々土足文化なので、考え方が根本的に違うんでしょうね」

 ビジネス上は仕方ないと頭ではわかっていても、使用感やコスパの悪さから、女性たちからは不評が目立つストッキング。ファッションや働き方が多様化した現代において、ストッキング離れは必然なのかもしれない。

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