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職場のトイレの個室でソシャゲに没頭する困った大人たち

 2つのソシャゲを掛け持ちしているという30代男性会社員・Bさんは、職場のトイレでのソシャゲプレイが日課になってしまったと明かす。特にイベント開催中は、“朝活”は欠かせないという。

「月1くらいで開催される対人イベントのために、戦力を鍛えています。だから、本当は1日中、狩り続けていたいのですが、それはやはり無理。なので7時くらいに出社して、トイレにモバイルバッテリーとモバイルWi-Fiルーターを持ち込んでプレイしていました」

 さらに、他のソシャゲとイベントが重なってしまうことも珍しくない。

「大事なイベントが重なってしまうと、寝不足すぎてつらいですが、昼休みや長めのトイレ休憩でプレイしたり、社外では移動の隙間時間にパーキングエリアのトイレにこもって集中してプレイすることもありました。後から考えると、有給休暇をとるべきだったとすごく後悔しました」(Bさん)

「トイレでガチャを引くと当たりやすい」を信じて…

 ソシャゲプレイヤーを悩ませるのはイベントだけではない。時間経過とともに貯まるゲームを進めるときに必要な数値「スタミナ」を、あふれさせないこともプレイヤーにとって死活問題。その消化はさながら“日課”ともいえる。

 多くの人にとって、そこまで神経質になることなのかと疑問に思うかもしれないが、作品にのめり込むプレイヤーかつ、できるだけ無課金を貫こうとする人ならば真剣になってしまう。なぜなら、課金してスタミナを増やすゲームが多いからだ。

「スタミナをあふれさせると、損した気分になるじゃないですか。基本的に無課金でプレイしたいので、スマホをこまめにチェックして消費したいんです」

 そうスタミナ消費事情を明かしてくれたのは、6つのソシャゲを掛け持ちするというIT企業に勤務する20代の男性会社員・Cさん。“消費地獄”だと覇気のない声で心境を話す。

「スタミナが全回復するとスマホに通知が来る仕組みがプレッシャー。でも、消費しなくてはならないという“義務感”みたいなものに駆られてしまう。各ゲームのメンテナンスの終了時間を逆算して消費したり、消費するソシャゲの優先度を決めたりして計画を立てながら、確実にライブやバトル、周回をしてスタミナを消費していきます。最近では僕の中でルーティン化されましたが、トイレに駆け込んでプレイしたり、用を足しているときもプレイするので、傍から見ればスタミナ消費は地獄でしょうね」(Cさん)

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