新たな時代に入り、投資を始めてみようと考えている人もいるかもしれない。その際に気をつけておくべき点は何か。また、これからの相場にどう向き合えばよいのか。FX(外国為替証拠金取引)などのカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、投資を始める際に大切なことを紹介したうえで、5月相場への向き合い方について解説する。
* * *
投資に挑戦するという行為は、これから年金に不安を抱える時代が到来しようとしている中、至極当然の行動と言えるでしょう。しかし投資と投機は違います。私が行なっているFXやCX(商品先物)、くりっく株は投機と思われがちですが、これはどれだけリスク管理をするかの問題であり商品の問題ではありません。
今回は投資をこれから行おうとしている方に対して、どのようにスタートすべきか経験談を交えながらお話したいと思います。
まず私のところに投資の相談に来られる方に、「最初にどのように投資というものをスタートしたか」という話を伺ったところ、本を読んでからスタートしたという方が多い様子です。私自身も投資を自分自身で理解しようとしたときは、投資関連の本を何百冊と買い漁り、日々夜中まで読み進めて勉強した記憶があります。ただし、本だけは実践的に応用できない部分もあり、その後2人の“師匠”につき継続的に利益を上げ続けるトレーダーになることができました。
投資に関する本を読む際は、読み方も大事なポイントです。表面上理解するだけでは足りません。ただ読むだけではなく、その本が意味していることや、具体的に何を意識して書かれているのか、本質的な部分を捉えることがとても重要です。
また、どれだけ知識をつけても、自分自身をコントロールできない人は投資で勝つことは難しいでしょう。自分を律する心とともにルールを厳守すること等、守るべきことはたくさんあるため、しっかりと自分の中で繰り返し言い聞かせるとよいでしょう。
そして自分自身で限界を感じたときに、成功している人に教えを請うことで、自分のやり方を反省すると同時に、教えを素直に聞き実践することがどれだけ大切なのか、理解できると思います。トレードスタイルに正解はありません。勝つための手法は千差万別ですが、継続的に利益を上げている方は何かしら勝つポイントを持っているため、その本質的な部分を学ぶことが重要でしょう。