同社から発売前の新人生ゲームを借り、我が家の3人の子どもとやってみた。筆者自身、子どものころに楽しく遊んだ記憶があり、大学生になったときに再び買って遊び、しばらく眠っていたものを長女が小学生になったころに引っ張り出してよく遊んでいた。子どもはお金に似たものを扱えるのが楽しいらしく、休日になるとよく「人生ゲームやろう!」とせがんでくる。
そんな子どもたちに、この「フォロワーを多く集めたら勝ち」という概念が理解できるのか。さっそく開封し、カードやらコマを取り出し、説明書を読んでみるが、一読しただけでは40代半ばの頭ではピンとこない。すると、小学校高学年の長女が「ああ、わかった! こうするんだよ」と教えてくれる。もはや子どものほうがこの手の理解力は高い。
マス目には〈朝起きたら昨日の寝る前のつぶやきがバズって大拡散。フォロワー+200万〉とか、〈メイク動画ですっぴんを披露して大人気! アイテムカードを1枚引く〉といったものがあり、〈スティール! 好きなプレイヤーのアイテムカードを1枚奪う〉なんていうイベントも発生したりして楽しい。
テレビにもよく登場する人気ユーチューバーや、女優との交際やツイッターでの発言が注目を集めるネットアパレル企業社長にも見えるインフルエンサーカードが出てきて、子どもたちも大興奮だ。
フォロワーが増えたり減ったり、アイテムカードを人から奪ったり奪われたりするたびに、小学校低学年の次女と幼稚園生の長男が、大声を張り上げ、怒り、泣き、狂喜して、ゲームは終了した。所要時間は1時間ぐらいだっただろうか。
一番評価が高かったのは、ゲームに勝利した次女。「これおもしろい! もう一回やろう!」としつこい。「これ、発売されたら買って!」とも。長女も「最初はお金がないから物足りない感じがしたけど、これはこれで楽しかった」となかなか好評であった。