テーブルにはキャベツ用のドレッシングが2種類(にんじんドレッシング、すだちドレッシング)と、とんかつ用のソースが2種類(中濃ソース、特製ソース)がセットされている。
「ちょっとスパイシーでフルーツ感も強めな特製ソースをかけることが多いんですが、味の変化を楽しみたい時はシンプルな中濃ソースも使います。キャベツのドレッシングも2種類同時にかけることが多いです」(Aさん)
かつ丼より、定食のほうがお得?
低価格とんかつチェーンの代表格である『かつや』では、『ロースカツ定食』が745円で提供されている。
「かつやの定食と比較すると、松のやの安さが際立ちます。もちろん、肉やサービスが違うので一概に比べることは難しいのですが、『安さ』が松のやの大きな特徴であることは間違いなく、コスパもいいと言えるでしょう。
ただ、丼ものになると、必ずしもそうとは言い切れない。松のやの『ロースかつ丼』は550円ですが、とんかつチェーン・かつやの『カツ丼(梅)』は529円で、かつやのほうが安いんです。しかし、松のやのかつ丼にはみそ汁がついていて、かつやのカツ丼にはみそ汁がついていないという違いもあるので、どちらがお得かは難しいところ。
また、定食についているみそ汁も、松のやは普通のみそ汁ですが、かつやはとん汁です。そのあたりの違いが価格の差につながっているとも言えるでしょうね」(小浦氏)
それでも530円でロースかつ定食が食べられるのは魅力的だと考えるファンは少なくない。
「地方の松のやは、ライス・みそ汁おかわり自由の店舗が多いので、さらにお得。逆に、都内の松のやはおかわり自由ではない店舗が多いのですが、24時間営業のケースが多いのも特徴的です」(小浦氏)
とんかつを食べたいけど、節約もしたい…というときには、松のやに行ってみる選択肢はあるだろう。