日本人に愛される代表的な豚肉料理といえば、とんかつ。街の定食店から高級店まで、多くのお店でとんかつが提供されているが、安くても1000円前後、高ければ数千円ということも珍しくない。そんななか、530円という価格でロースかつ定食を提供しているのがチェーン店「松のや」だ。
松のやは、牛丼チェーン「松屋」を展開する松屋フーズが手がけるとんかつチェーン。「松乃家」の屋号の店舗を含め、2019年3月時点で全国188店舗が営業している。外食チェーンに詳しいフリーライター・小浦大生氏が説明する。
「松屋のように食券タイプで注文する、とんかつ店です。各種定食のほか、かつ丼やかつカレーもあります。また、とんかつだけでなく、唐揚げ、アジフライなども提供しています。店舗によってサービスは異なりますが、定食メニューのライスとみそ汁がおかわり自由の店舗もあります」
メインのメニューとなっているのが、熟成チルドポークを使用したロースかつ。最も安い「ロースかつ定食」の価格が530円(税込み、以下同)。ライスとみそ汁、キャベツの千切りがついてくる。
「一般的なとんかつ専門チェーン店のとんかつは130gくらいだと言われているなか、松のやのロースかつは一回りくらい小さめ。しかし、一食分のとんかつの分量としては十分で、これで530円というのは、かなりリーズナブルです。お肉の方も柔らかくてとてもおいしいです」(小浦氏)
頻繁に松のやに行っているという20代の会社員男性Aさんが、その魅力を語る。
「とにかく安いし、味も文句なし。もちろん高級なとんかつとは比べられませんが、コンビニのとんかつ弁当などよりは、断然松のやのほうがおいしいと思います。私がよく注文するのは『ロースかつ定食』です」