内祝いを贈る側に立ったときも、苦労は絶えないという。
「いただいた品物の値段を推察して、“半返し”するわけじゃないですか。産後あわただしいときに、一人ひとりに品物を選ぶのは、正直辛い。それなら、そもそも出産祝いの予算を半額にしてくれていいです…‥」(Bさん)
一方で、今のところ“祝う専門”だという30代女性のCさんも、内祝い制度に常々疑問を感じているという。なぜなのか。
「友人が結婚するたびに結婚祝いを贈るのですが、内祝いがあると、何だか素直にお祝いしたのに、かえって気を遣わせた感じがして、恐縮してしまいます。贈り合いはいらないと思うんですよね」
そんなに気を遣うなら、いっそのこと内祝いをやめてしまえば、とも思うのだが、そうすると今度は「縁起が悪い」とされたり、マナーや世間体も気になってしまうのが悩みのタネのようだ。結納や挙式をしない人が増え、結婚にまつわる慣習に変化がみられるなか、内祝いに対する考え方も変わっていくのだろうか。