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【日本株週間見通し】日経平均2週連続安でリバウンド試す展開

 今週の日経平均はリバウンドを試す展開が予想される。14日のザラバ安値20751.45円を直近の安値として、基本的には21000円台を固める動きとなることが予想される。底打ちの第一ステップとなる5日移動平均線をゴールデンウイーク後に初めて17日に回復してきたことで、視線は上に向きやすくなっている。

 制裁関税合戦の様相となってきた米中貿易摩擦については、6月28日から29日にかけて大阪で開催予定のG20(主要20カ国・地域首脳会議)において米中首脳会談が見込まれる時間的猶予から、目先は落ち着いた相場展開が期待される。しかし、ファーウェイ問題などを抱えた半導体、エレクトロニクス関連への積極的な売買は手控えられ、日経平均の本格的な上昇は見込みにくい。また、14日にはサウジアラビアの石油パイプライン施設がドローンによる攻撃を受けるなど中東情勢にも懸念がくすぶっている。20日の朝方寄り付き前に発表される前期比ベースの1-3月期GDP(国内総生産)速報値については、マイナス0.1%の事前予想と前回のプラス0.5%からダウンが見込まれている。

 今週は中国の主要経済指標の発表が無いことから波乱の芽は少なさそうだが、27日はメモリアルデー(戦没者追悼の日)でニューヨーク市場が3連休となるため、週後半は模様眺めムードも強まりやすくなる。なお、翌週に向けて意識される材料があるとすれば、25日から28日にかけて「令和」となり初の国賓として来日するトランプ米大統領の動向と言動だ。儀礼的な側面が強い来日のため。相場的には中立要因だが、日米首脳会談では日米貿易協定交渉などをめぐり協議も予定されている。

 全般相場は積極的な上値追いの流れが期待しづらいところにあるため、物色的には短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりやすい。そのため、物色展開は決算発表を経た好業績銘柄の選別と材料出現の個別株物色が中心となってくるだろう。こうしたなか、注目されそうなのが17日に人気化したソニー<6758>だ。ソニーは21日午前10時から経営方針説明会を開催、午後からは「IR Day」のプログラムとして「ゲーム&ネットワークサービス分野」の説明会が午後12時40分から予定されている。ゲーム・クラウド関連に人気が波及する期待もある。

 今週の主な国内経済関連スケジュールは、20日に1-3月期GDP、3月鉱工業生産(確報値)、4月の主要コンビニ売上高、21日に4月訪日外客数、4月首都圏新規マンション発売、22日に4月貿易収支、3月機械受注、24日に4月全国消費者物価指数、3月全産業活動指数がそれぞれ発表される予定だ。

 一方、米国など海外経済関連スケジュールは、20日に米4月シカゴ連銀全米活動指数、シンガポール市場休場、21日に米4月中古住宅販売件数、OECD世界経済見通し、パウエルFRB議長発言、22日にOECD閣僚理事会(23日まで、パリ)、4月30日・5月1日のFOMC議事録、23日に欧州議会選挙(26日まで)、米4月新築住宅販売件数、24日に米4月耐久財受注が予定されている。

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