オービック（4684）：市場平均予想（単位：百万円）
企業概要
1968年創業の独立系システムインテグレータ（SI）。
自社開発・直接販売、開発からアフターサービスまでを自社一貫で行う「ワンストップ・ソリューションサービス」と、営業とSEが密接に連携する「製販一体体制」によって、業界でも突出した利益力を誇る企業です。
その利益率は50％と業界平均の8％をはるかに超えており、ERP（統合基幹業務システム）市場でも無視できない存在となっています。
注目ポイント
業績は好調。25期連続の営業増益を達成し、営業利益率はついに大台の50％を超えました。主力のERPが中小、大企業ともに好調であるほか、クラウド契約も好調に推移しています。また顧客の要望に応じたERP改修案件も拡大しており、売上成長を維持すれば、自然と利益も伸びていく内容となっています。
財務状況も、自己資本比率89.2％、有利子負債はゼロ。収益拡大に連動し、現金等は前期から10％近く増加し1200億円、総資産の49％を占めるまでになっています。キャッシュポジションの厚い財務内容となっており、株価の下支えになっていると思います。
収益力を見る自己資本利益率（ROE）は、好調な業績と利益創出力が反映されており15.5％（前期14.0％）と前期に引き続き改善しています。
高い収益力と強固な収益基盤をベースとした安定的かつ継続的な好業績、そしてそこから導き出される盤石の財務基盤が評価され、株価は右肩上がりで上昇してきました。
【PROFILE】戸松信博（とまつ・のぶひろ）：1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。
